第18回
平成27年3月2日
~金波山西岸院 稱名寺~
第16回で紹介した翁別神社のすぐそばに、弘安7年(1284)に開山された稱名寺があります。当時の鎮西探題であった北条実政が帰依し、建立・寄進した由緒あるお寺です。
もともとは片土居町(今の下川端町)にありましたが、大正9年にこの馬出の地に移されました。
かつては、博多の仏師であった髙田又四郎が原型を製作した、高さ約5.5メートルの青銅製の釈迦如来座像「博多大仏」が鎮座しておりました。しかし、昭和19年に戦時金属供出のため、惜しくもその姿を消し、今は台座だけが残っています。
敷地はかつては今よりも広く、高い建築物もなかったため、一際存在感を放っていたそうです。
境内には、この地がかつて千代の松原であったことを思い出させる松の木があります。
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