福岡教育連盟は教育の正常化を目指し、日々教育活動に励む教職員の集まりです。

とっておきの委員長の部屋

509号室

令和元年12月10日

流れる「雲」に魅了されて

皆様、こんにちは。福岡教育連盟、執行委員長の藤野英二です。
先週末、他県の高校の先生方との情報交換会に出席するため、下関市へ行って参りました。土曜日の夕方に関門海峡近くのホテル集合だったので、午前中に福岡を出発して、CMでもよく紹介される「角島大橋」まで足を伸ばしました。

日差しも出て、車内は暖かく感じられたのですが、角島に渡ってからの海沿いはさすがに風が強く、とても寒く感じました。それでもサーフィンを楽しむ若者の姿もあり、この強風を歓迎しているかのように、熱く波と格闘していました。この寒い中で海に入るなんて、私には到底できません。

角島大橋付近のエメラルドグリーンに輝く海も綺麗でしたが、私には遠くまで続く「雲」がとても印象に残りました。大空をゆっくりと流れる雲を眺めていると心が和みます。おそらく私の所属校が山裾にあり、3年前までは登下校指導の度に、山肌を流れる雲の影を眺めては心和ませていたからでしょう。

福岡県同様、他県でも教員採用試験の倍率低下が大きな課題となっているようです。「教職はブラックだ」という報道が頻繁に流れる中、福岡県では、教職員の不祥事が多発しています。教職員それぞれが気を引き締め直すことも必要ですが、職員間のコミュニケーションがより活発になるよう、私たち職員団体がリードしなければならないと強く感じます。

日曜日の午後には福岡に戻って来ました。自宅近くの交差点で、右折しようと止まっていると、反対側の右折レーンの車の助手席で、激しく手を振る若者に気づきました。最近、視力が低下気味の私が誰なのか分からずにいると、窓を開けて「先生、○○です。覚えていますか?」と笑顔で叫んできました。私は苦笑いをしながらも会釈をして右折しました。

「教師」は、関わりを持った生徒にとって、その後ずっと「先生」なのです。責任が重い分、関わった生徒たちの中には、その後の成長を報告してくれる者もいます。ある意味、こんな素敵な職業はないと、個人的には感じています。

「教師」という職業の魅力を、私たち教師自身が発信していきたいものです。