福岡教育連盟は教育の正常化を目指し、日々教育活動に励む教職員の集まりです。

とっておきの委員長の部屋

491号室

令和元年9月9日

「松陰神社」を訪ねて

皆様、こんにちは。福岡教育連盟、執行委員長の藤野英二です。
先週の土曜日、台風の動きが気になりながらも、山口県は萩の「松陰神社」に初めて行って参りました。本連盟で10月に予定している「秋桜のつどい」の訪問地として、無理な距離でないかを確認する目的もありましたが、松陰先生の直筆の書を見て、心が洗われました。

福岡から車で片道3時間弱かかりましたが、高速道路から一般道に移っても走りやすい道路状況でした。日帰りはもったいない感じもしますが、今回は「吉田松陰を学ぶ旅」を企画したいと考えます。

松陰神社には、吉田松陰が残した言葉が多く展示されていますが、その中でも、私の心に残ったものが次の言葉です。

総じて人々得手無得手あり
英雄の上にも無得手あり 愚者の中にも得手あり
其の得手を知ること 人を試むるの要なり

どんな人でも得意とするものと不得意とするものがあるが、優れた英雄といえども不得意のものがあり、愚か者と考えられる人にも得意のものがある。その得意とするところのものをよく見極めて、伸ばしてやることが大事である。
「志 学びの道 松陰先生語録」より

私は教師として、あるいは親として、子供たちの得意・不得意を見極め、導くことが大切だと思います。これを見極めるためには、子供たちに挑戦の機会を与えなければなりません。その機会を与える場が、家庭であり、学校だと考えます。一人ひとりが得意とするものを見つけ、将来の社会生活でその得意を活かすことができれば、人は皆、生きがいを感じながら、社会にも貢献できる人生を送ることができるのではないでしょうか。

日本の将来を担う子供たちを、大人である私たちが、いかに導くかを問われています。現在の日本が抱える様々な課題を少しずつでも解決して、より良い社会で、目の前の子供たちが将来、活き活きと生活できるように、「教育」に携わる者として、これからも力を尽くしたいと思います。