472号室
「ノート」から「パソコン」へ
皆様、こんにちは。福岡教育連盟、執行委員長の藤野英二です。
6月25日、文部科学省は小中高校などでの情報通信技術(ICT)の活用について、令和7年度までに、児童生徒1人につき1台、教育用のパソコンやタブレット型端末が利用できる環境を整え、教育関連のビッグデータも利用して情報化社会で求められる人材育成を目指す、と発表しました。
すでに佐賀県の県立高校では、昨年度から1人1台の学習用パソコンが無償貸与されています。福岡県の教科「情報」の担当者からは、ICT活用技術の面で大きな差がつくという懸念の声も挙がっていました。福岡県では今年度、県立の高校・中等教育学校・中学校に15台ずつ、県立の特別支援学校については、普通教室に1台ずつ、タブレット型端末を配備し、グループ学習等に活用できる体制を整える予定です。
新聞報道によると、文科省は先日の発表の中で、私物のスマートフォンを学校で活用することにも言及しています。いよいよ学校でのスマホ利用が始まるのでしょうか。これまでにも様々なトラブル要因になっているスマホです。十分な議論と慎重な対応を求めたいものです。
しかし、学習塾ではタブレット学習が始まっているようです。私の自宅近くにある小さな塾でも、タブレット型端末で個別指導が行われています。私たち教師も早め早めの準備を心掛け、学習形態の変容に対応しなければなりません。これも私たち教師にとっては「新たな学び」の一つです。教える側の私たちが「新たな学び」に躊躇してはいられません。積極的に取り組んでいきたいと思います。
AIの発展とともに、教育環境も大きく変わろうとしていますが、変わることなく子供たちに教えるべきことも当然あります。道徳やモラル、日本の伝統・文化も、その一つです。先人から引き継いだ大切なものを、しっかりと次世代の子供たちにも伝えたいものです。
「人は、人でしか育てられない」どんなに科学技術が進歩しようとも、日本の未来を担う子供たちを育むのは、私たち大人の責任です。学校・家庭・地域で協働しながら、より良い日本の社会を築いていきましょう。
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