445号室
「常に生徒たちを思い、自己研鑽を」
皆様、こんにちは。福岡教育連盟、執行委員長の藤野英二です。
「令和」の時代が始まりました。「平成」の幕開けとは異なり、祝賀ムードが全面に出る御代替わりとなりました。5月1日、「即位後朝見の儀」で天皇陛下は、「常に国民を思い、国民に寄り添い」とお言葉を述べられました。お言葉を通して、国民の幸せと世界の平和を願うお気持ちが、私たち日本人の心に深く伝わってくるものだったと思います。
私が、最も印象に残っているお言葉は「自己の研鑽に励む」というお言葉です。私たち教師も「自己研鑽」を常に積む必要があります。「研鑽」とは「学問などを深くきわめる」という意味です。天皇陛下は「水問題」への研究を重ねておられます。私たちも専門科目あるいは教育に関する研鑽を忘れてはならないと、改めて感じさせられました。
私たち教師は、日常的に「教科指導業務」、分担して学校行事等を運営するための「校務分掌業務」、「クラス運営業務」「部活動指導業務」等の様々な業務に当たっています。それぞれの業務に取り組むことが研鑽に繋がることは事実です。生徒と接することで、様々な学びが生まれ、その経験が教師としての幅を広げてくれます。
しかし、私たち教師が陥りがちなものが、授業展開など一度上手くいくと、その手法を変えたがらなくなるということです。学校行事等も「昨年度以上のものを」と生徒とともに工夫を加えますが、大きな変化を加えることは希です。「伝統を守る」という視点では良いことかもしれませんが、「授業や行事の手順を変えて、上手くいくだろうか」という心配が先に立ってしまいがちです。
そんな心配を払拭させるために、管理職や主幹・指導教諭等を中心に学校間で情報交換を行っています。他校の成功事例を参考にしながら、授業や学校行事を改善しようと努力を重ねています。これらの取り組みも間違いなく「自己研鑽」に繋がるものです。
私たち福岡教育連盟は、各学校で目の前の生徒たちの成長を第一と考える教師が、月に1回程度、午後7時以降に県内十数カ所に分かれて情報交換を行っています。学校現場の問題点について協議することで、確実に研鑽を積んでいます。
私たちは、学校を越えた繋がりの中での研鑽が、目の前の生徒たちを成長させる上でもプラスになると確信しています。
私たち福岡教育連盟の活動にご理解、ご協力をよろしくお願いします。
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