９月20日、21日の１泊２日の日程で、大分県公高教との合同企画である創志塾体験ツアーが行われました。１日目、貸切バスで、小倉駅・博多駅を出発し、鹿児島県を目指します。バスの中では「永遠の０」を鑑賞。歴史ナビゲーターの井上政典氏の解説で当時の背景を詳しく学び、すでに映画を見た人も新たな気づきがたくさんありました。やがて、知覧特攻平和会館に到着。先の大戦末期、この知覧基地から沖縄へと飛び立って散華した隊員は439名とのことです。その多くは17歳から20代前半の若者たちでした。館内を見学し、特攻隊員の遺書や遺品を目にして、若者たちの国や家族への思いに胸打たれました。２日目、宿泊地の指宿温泉を出発し、鹿児島市内へと向かいます。まず、維新ふるさと館で幕末・明治の鹿児島の偉人について学びます。その後、西郷隆盛や大久保利通らの生誕地を巡り、井上政典氏の解説を聞きながら幕末に思いを馳せました。南洲墓地では、西南の役で政府軍に敗れて散った西郷隆盛をはじめとする薩軍2000名余りのお墓が並び、圧倒されました。最後の訪問場所は、仙巌園と尚古集成館。仙巌園は薩摩藩主の別邸の庭園で、さすがは七十二万石の太守、桜島を遠くに望み雄大な景色でした。集成館は幕末の薩摩の名君、島津斉彬公が築かせた近代工場群です。今年、世界遺産に登録されて、脚光を浴びています。あっという間の１泊２日でしたが、先人の志、英霊の魂に触れて、参加者一同、日本人としての誇りを大いに感じることができた研修となりました。