福岡教育連盟は教育の正常化を目指し、日々教育活動に励む教職員の集まりです。

日常の活動

Activity

平成27年09月21日

創志塾体験ツアー

↓仙巌園から桜島を望む 残念ながら噴煙と雲の区別が付きません

 9月20日、21日の1泊2日の日程で、大分県公高教との合同企画である創志塾体験ツアーが行われました。今回の創志塾は20回記念として、県外へと飛び出し、鹿児島・知覧を舞台に先人の生き方や偉業について体験的に学ぶ研修内容が特徴です。
 1日目、貸切バスで、小倉駅・博多駅を出発し、鹿児島県を目指します。バスの中では「永遠の0」を鑑賞。歴史ナビゲーターの井上政典氏の解説で当時の背景を詳しく学び、すでに映画を見た人も新たな気づきがたくさんありました。
↓歴史ナビゲーター井上政典氏の解説にも熱が入ります

 知覧特攻平和会館に到着、桜並木に季節外れの花が僅かに咲き、英霊が迎えてくれているような不思議な感じがしました。先の大戦末期、この知覧基地から沖縄へと飛び立って散華した隊員は439名とのことです。その多くは17歳から20代前半の若者たちでした。館内を見学し、特攻隊員の遺書や遺品を目にして、若者たちの国や家族への思いに胸打たれました。
↓知覧特攻平和会館
↓季節外れの桜 英霊の魂でしょうか・・

 2日目、宿泊地の指宿温泉を出発し、鹿児島市内へと向かいます。維新ふるさと館で幕末・明治の鹿児島の偉人について学びます。特に幕末に英国へ留学した「薩摩スチューデント」の説明映像で、薩摩藩士が国を興すために教育の必要性を訴えるシーンが印象的でした。その後、西郷隆盛や大久保利通らの生誕地を巡り、井上政典氏の解説を聞きながら幕末に思いを馳せました。
↓維新ふるさと館の篤姫コーナー 
↓西郷隆盛・従道兄弟誕生の地

 南洲墓地では、西南の役で政府軍に敗れて散った西郷隆盛をはじめとする薩軍2000名余りのお墓が並びます。多くのお墓が桜島と向かい合う中、薩軍に加わった旧福岡藩士2名のお墓が福岡の方角を向いて並んでいます。
↓南洲墓地
↓井上政典氏の解説を熱心に聞く参加者

 最後の訪問場所は、仙巌園と尚古集成館。仙巌園は薩摩藩主の別邸の庭園です。邸宅は質素な印象を受けますが、庭園はさすがは七十二万石の太守、桜島を遠くに望み雄大な景色でした。集成館は幕末の薩摩の名君、島津斉彬公が築かせた近代工場群です。今年、世界遺産に登録されて、脚光を浴びています。反射炉跡や展示品を眺めながら、改めて幕末薩摩藩の偉大さに驚かされました。
↓島津家当主の御殿
↓集成館の反射炉跡

 あっという間の1泊2日でしたが、先人の志、英霊の魂に触れて、参加者一同、日本人としての誇りを大いに感じることができた研修となりました。